- 小児科を変えるべきか迷う親へ
- 私がセカンドオピニオンを決断するまでの経緯
- 転勤先での受診。なぜ私は違和感を抱えたまま通い続けてしまったのか
- 「喘息ではない」という診断で止まってしまった治療
- セカンドオピニオンで始まった小児喘息の標準治療
- 治療はすぐには安定しなかった
- 夜の発作の様子|眠れない夜が続いた
- 幼稚園での生活|月の半分しか通えない時期もあった
- 親としての不安|本当に治るのか分からない時間
- 転勤先での受診。なぜ私は違和感を抱えたまま通い続けてしまったのか
- 「喘息ではない」という診断で止まってしまった治療
- セカンドオピニオンで始まった治療
- 小児科を変えることを考えてもよい3つのタイミング
- 小児科を探すときに私が確認していること
- 【看護師ママの鉄則】病院を選ぶならまず「専門医」を確認する
- 最後に。子どもの「いつもと違う」を信じられるのは親だけ
小児科を変えるべきか迷う親へ
・子どもの咳が長く続いている
・小児科をどこに受診すればよいか迷っている
・セカンドオピニオンをしても良いのか悩んでいる
・小児科専門医(「日本小児科学会認定 小児科専門医」)という言葉を聞いたことがある
子どもが体調を崩したとき、
親は「この病院で大丈夫だろうか」と悩むことがあります。
私は看護師として医療の現場を知っていますが、
それでも 小児科選びで後悔した経験があります。
転勤先で受診した小児科で
「喘息ではない可能性が高い」と言われ、
それまで行っていた治療が一度中断されました。
その結果、子どもの症状は徐々に悪化しました。
この記事では、
・なぜその小児科に通い続けてしまったのか
・治療が止まったことで子どもに起きたこと
・セカンドオピニオンの考え方
・小児科専門医を確認する理由
を、実体験をもとにまとめます。
※ご注意
本記事の内容は、筆者の看護師としての
経験と個人の体験に基づくものです。
お子様の具体的な症状や治療については、
自己判断せず、必ず主治医や専門の医療機関に
ご相談ください。
私がセカンドオピニオンを決断するまでの経緯
私の1人目は、1歳で小児喘息と診断されました。
1歳5ヶ月と1歳10ヶ月のときに発作で入院しています。
その後、転勤が決まり
子どもが2歳3ヶ月のときに引っ越しました。
引っ越し先の小児科を受診した際、
前の病院からいただいていた医療情報の入った紹介状を提出しました。
医師は紹介状を読み、
子どもの診察をしたうえでこう言いました。
「喘息ではないと思います」
医師同士の連携の中で出た判断だったため、
私は
「そういうものなのかな」
「落ち着いているから治ったのかな」
と疑問を持ちながらも、
その言葉を受け入れてしまいました。
今振り返ると、
ここが大きな分岐点だったと思います。
権威のある医師が判断していると、
親は疑問を持ちにくくなります。
そして、もし疑問を感じても
それを口にすること自体が難しくなります。
転勤先での受診。なぜ私は違和感を抱えたまま通い続けてしまったのか
2歳の頃は自宅保育だったため、
風邪を引くことはほとんどありませんでした。
しかし、3歳で幼稚園に入園し
集団生活が始まると状況は変わりました。
1ヶ月に1〜2回のペースで風邪を引くようになったのです。
最初は
咳だけの軽い風邪でした。
ですが、それを何度も繰り返すうちに
次第に発作につながるようになりました。
夜になると咳が止まらず、
眠れないほど苦しくなることもありました。
また、高熱が何日も続くこともあり、
子どもも親も疲れきってしまうような状態でした。
それでも診察では
「喘息ではありません」
と言われ、
処方されるのは抗生剤のみでした。
明らかな喘鳴が聞こえるときでも
「違います」と否定されてしまいます。
その頃の私は
「本当に違うのだろうか」
「でも先生がそう言うのだから…」
と、自分の感覚を否定し続けていました。
「喘息ではない」という診断で止まってしまった治療
「これはおかしい」
そう自分の判断を肯定できるようになったのは
子どもが4歳2ヶ月のときでした。
実は私は看護師の資格を持っています。
自宅でも発作のたびに聴診器で肺の音を聞いていました。
それでも
自分の判断に自信を持てませんでした。
今振り返ると
「なぜあの時もっと早く行動できなかったのか」
という後悔があります。
そして
「なぜ子どもにこんなにつらい思いをさせてしまったのか」
その思いは今でも消えません。
セカンドオピニオンで始まった小児喘息の標準治療
セカンドオピニオンで別の小児科を受診すると、
すぐに小児喘息の標準治療が開始されました。
発作のときは吸入で対応できるようになり、
夜に咳で眠れない時間は大きく減りました。
その変化を見たとき、
私は思わず涙が出ました。
夜中、苦しそうにしている子どもの背中をさすりながら
どうすることもできない時間は本当につらいものです。
息が苦しいときには
縦抱きにしてあげたい。
でも、それもできない。
親として、あの時間は本当に苦しいものでした。
治療はすぐには安定しなかった
約2年間、適切な治療が空いてしまった影響もあり、
最初はなかなかコントロールがうまくいきませんでした。
発作を繰り返すこともあり、
ステロイド治療を行う時期もありました。
それでも治療を続けることで、
少しずつ状態は落ち着いていきました。
3ヶ月ほどで標準治療によるコントロールが安定し、
ようやく落ち着いた生活を送れるようになりました。
本当に長い時間でした。
夜の発作の様子|眠れない夜が続いた
発作は、寝入りと明け方に強くなることが多くありました。
当時、1人目は4歳、2人目は2歳でした。
2人を同時に寝かしつける必要があったため、
両腕でそれぞれを抱っこしながら寝かせていたこともあります。
明け方には発作が強くなることがあり、
すぐに対応できるよう寝室には吸入器を準備していました。
咳が強くなったときは、
抱っこをしたまま吸入を行い、
咳が落ち着いて眠るまで抱っこを続けることもありました。
幼稚園での生活|月の半分しか通えない時期もあった
発作が続くと夜に眠れなくなるため、
幼稚園を休まなければならないことも多くありました。
また、走ったりする刺激でも咳が強くなるため、
体調が不安定な時期は登園を控えることもありました。
月の半分ほどしか出席できないこともあり、
親としても心配な日々でした。
幼稚園では製作の時間があるのですが、
体調の関係で制作に参加できないこともありました。
あるとき子どもが
「みんなと遊びたかったけど、製作を作らないといけなくて遊べなかった」
と話してくれたことがあります。
その言葉を聞いたとき、
親としてとても胸が痛みました。
親としての不安|本当に治るのか分からない時間
小児喘息は「多くの子どもが成長とともに良くなる」と言われています。
ですが、セカンドオピニオンの際には
「治療の空白期間が長かったこと」
「症状が強かったこと」
から、治りにくい可能性もあると説明されました。
発作が起きるたびに
「いつまで続くのだろう」
「本当に治るのだろうか」
と考えてしまいました。
子どもが苦しそうにしている姿を見ること、
夜間に1人で看病をしている時間は、
親として本当に不安で眠れない夜もありました。
転勤先での受診。なぜ私は違和感を抱えたまま通い続けてしまったのか
当時、私は転勤したばかりでした。
土地勘もなく、知り合いもいません。
どこの小児科が良いのかも全く分からない状態でした。
子どもが咳をするようになり、
自宅から比較的近い小児科を受診しました。
そこで医師から言われたのが
「これは喘息ではありません」
という言葉でした。
私は看護師なので
「本当にそうなのかな?」という違和感はありました。
ですが
・転勤したばかりで病院の情報がない
・医師に強く否定された
・専門家の判断を信じるべきではないか
という思いがありました。
結果として
自分の違和感よりも医師の言葉を優先してしまいました。
今思えば
ここが最初の分岐点だったと思います。
「喘息ではない」という診断で止まってしまった治療
その診断をきっかけに、
それまで続けていた喘息の治療は中断されました。
すると子どもの体には、
少しずつ変化が現れるようになりました。
最初は
・夜の咳が増える
・風邪を引くと咳が長引く
という程度でした。
ですが、次第に
・夜間の咳が止まらない
・運動すると咳き込む
・寝ているときの呼吸が苦しそう
という状態になっていきました。
今振り返ると、
喘息のコントロールが崩れていた状態だったと思います。
それでも当時は
「この先生が喘息ではないと言っている」
という言葉に引きずられてしまい、
受診先を変える決断ができませんでした。
結果として
約1年間、適切な治療が行われない期間が続きました。
セカンドオピニオンで始まった治療
状況が変わったのは、
別の小児科を受診したときでした。
診察を受けた医師はすぐに
「これは喘息ですね」
と診断しました。
そして治療を再開すると、
子どもの状態はみるみる改善していきました。
夜の咳も落ち着き、
日中の活動も元気になりました。
ただし、ここで終わりではありませんでした。
薬を減量すると悪化することがあり、
なかなか減量が進まなかったのです。
最終的に治療が終了したのは
小学校1年生の途中でした。
その後も風邪を引くと発作が出ることはありますが、
現在(小3)では
・風邪自体をあまり引かなくなった
・発作が出ても1週間ほどの内服で落ち着く
という状態になっています。
この経験から私は
セカンドオピニオンは特別なことではない
と強く思うようになりました。
医師を疑うためではなく、
納得して治療を受けるための大切な手段です。
小児科を変えることを考えてもよい3つのタイミング
小児科を変えることに
罪悪感を感じる親は多いと思います。
私もそうでした。
「先生を疑うのは失礼ではないか」
「この病院でいいと言われたのだから」
そう思って通い続けてしまいました。
ですが、今振り返ると
セカンドオピニオンはとても大切な選択だったと思います。
私の経験や看護師としての視点から、
小児科を変えることを考えてもよいと感じる状況をまとめます。
※これは医療判断ではなく
受診先を検討する一つの目安です。
①症状が長く続いている
例えば
- 咳が2週間以上続く
- 治ったと思ってもすぐ再発する
このような場合は、
別の医師の視点で診てもらうことも一つの方法です。
②説明に納得できない
診断や治療について
- 説明がほとんどない
- 質問しにくい雰囲気がある
このような場合、
親が理解できないまま治療が進んでしまいます。
家庭でケアするうえでも
納得できる説明はとても大切です。
③親の違和感が続く
親は毎日子どもを見ています。
「いつもと違う」
「何かおかしい」
そう感じることがあります。
その違和感が続く場合、
別の医師に相談してみることも大切です。
小児科を探すときに私が確認していること
私は看護師として働いていた経験もあり、
小児科を探すときにいくつか確認していることがあります。
これはあくまで
私個人が参考にしているポイントですが、
病院選びの一つの目安になるかもしれません。
①小児科専門医かどうか
医師のプロフィールに
「小児科専門医」と書かれているかを確認します。
小児科専門医は
多くの症例経験と試験を経て認定されています。
もちろん専門医でなくても良い医師はいますが、
一つの参考指標になります。
【専門医を探す方法】
全国の小児科専門医は、日本小児科学会のホームページから検索することができます。
お近くの地域にどのような専門医がいるか、一度確認してみるのがおすすめです。
※お使いのスマートフォンやパソコンから、
都道府県別に検索が可能です
②子どもの症例が多い病院か
子ども専門の病院なのか
大人中心の病院なのかは大きく違います。
ホームページを見ると
どんな診療が多いのか分かることがあります。
③説明をしてくれるか
診断や治療について
きちんと説明してくれるかはとても大切です。
親が理解していることは
家庭でのケアにもつながるからです。
【看護師ママの鉄則】病院を選ぶならまず「専門医」を確認する
私が今、親として一番伝えたいのは
小児科専門医を確認してほしい
ということです。
小児科専門医は
・膨大な症例経験
・厳しい試験
・継続的な研修
を経て認定されています。
つまり
子どもの病気を専門に診ている医師
という証明です。
もちろん専門医でなくても
良い医師はたくさんいます。
ですが、親として病院を選ぶときに
信頼できる一つの目安
になります。
これは小児科だけではありません。
大人の病院選びでも
・内科専門医
・消化器専門医
・循環器専門医
などは大切な指標になります。
専門医を確認する3つの方法
専門医かどうかは、
実は簡単に調べることができます。
① 病院のホームページを見る
多くの病院では
医師のプロフィールが掲載されています。
そこに
「小児科専門医」
と書かれていることがあります。
② 院内の認定証を見る
待合室や診察室に
・専門医認定証
・学会認定証
が掲示されていることもあります。
③ 学会ホームページで検索する
例えば
日本小児科学会
のホームページでは
専門医を検索することができます。
少し手間はかかりますが、
確実な方法です。
最後に。子どもの「いつもと違う」を信じられるのは親だけ
医療は、すぐに結果が出るものではありません。
医療現場での一般的な評価の目安として、
以下のように捉える考え方があります
・3日目:薬が体に合い、効き始めているかの初期評価(初期評価)
・5日目:薬を使っても症状がまだ持続しているか確認(持続確認)
・7日目:症状が続いていて長引いているか確認(長引き確認)
・10日以上:改善が見られない、または繰り返す場合、診断の再検討が必要なタイミング(経過の再評価)
という流れで考えることが多いと感じています。
親としては
「早く良くしてあげたい」
という気持ちが強くなりますよね。
ですが
・10日以上改善しない
・治るけれど繰り返す
・症状の間隔がどんどん短くなる
このような変化があるときは、
別の医師に相談することも一つの選択です。
子どもの体調の変化に
一番気づけるのは親です。
もし
「いつもと違う」
と感じたら、
その感覚を大切にしてください。
それが
子どもの健康を守る大きな力になります。
※この記事は筆者の体験をもとに書いています。
子どもの症状や治療については、必ず医師に相談してください。
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